「SEALED DECK」シールドの基礎【LEVEL ONE翻訳】Limited-01

【MTG上達】Reid Duke - LEVEL ONE 翻訳と要約

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この記事について

MTGの公式サイト(英語)にて連載されていた、体系的MTGプレイング講座「Level One」を筆者の備忘メモとして翻訳・要約していく記録である。

LEVEL ONEの翻訳記事一覧はこちら

かのReid Duke氏が書いている記事である!

筆者

そんなわけで要約と翻訳を掲載していく。

訳は誤りもあり得るので適宜原文にもあたってみていただきたい(そしてDeeplにかなり頼っている)

絆リス

シラバスの原文はこちら!


参考
LEVEL ONE: THE FULL COURSEMTG(英語)

LEVEL ONE – 「SEALED DECK」シールドの基礎【要約】


参考
THE BASICS OF BOOSTER DRAFTMTG(英語)

【要約】内容はこんなかんじ シールド上達の第一歩

今回はリミテッドフォーマットのシールドの基礎講義となっている。

要約
  • 6パックから出たカードのみ=デッキのパワーは低めなフォーマット
  • 長いゲームになりやすい
  • 自分の脅威と相手への解答をバランス良くいれよう
  • マナが最優先される
  • 構築のポイントは以下の通り
    • 信頼できるマナベースを用意する
    • バランスのとれたマナカーブにする
    • できるだけ多くのベストカード(特にボム)を使用する
    • できるだけ多くの除去呪文とボムへの回答を入れる
    • 長期戦に勝つ方法と膠着を打破する方法(カード・アドバンテージ、回避クリーチャー、インパクトの強いカード)
    • マナフラッドへの対応力をもたせる
    • クリーチャーを多く、ノンクリーチャー、非除去カードを少なく
こんな感じ!

筆者

絆リス

詳しくは下の訳を読んでみてね!

【翻訳】「SEALED DECK」シールドの基礎

ということで以下訳である。

絆リス

当時(2014-2015年頃)のスタンダードのカードを使っての説明になっているので、現代のカードやデッキに置き換えて考えてみてね!

画像はMTGの公式サイトの原文ページより引用させていただいている。


Posted in Level One on August 3, 2015 By Reid Duke

序文

ここまでのレベルワンでは、マジックの基本的なコンセプトを説明してきた。

これらは、どのようなゲームにも適用でき、どのようなデッキでも、どのような2人のプレイヤーでもプレイできる。

しかし、マジックの魅力のひとつは、そのバリエーションの多さにある。

数ヶ月ごとに新しいカードが発売されるので、常に新しいメカニズムや新しい魅力的なカードのプレイに挑戦することができるのだ。

 

さらに、マジックには様々なトーナメントフォーマットが存在する。

週末になると、十数種類のフォーマットのトーナメントが開催されている。

よく行われるフォーマットについては、こちらをご覧いただきたい。

 

トーナメントのフォーマットは、どのようなカードが使用可能かを決まっている。

つまり、どのようなカードを使ってデッキを組むことができるか、禁止されているカードがあるかどうか、その他そのフォーマット特有のルールがあるかどうか、ということである。

 

それ以前に、フォーマットには大きく分けて2つのカテゴリーがある。

構築リミテッドだ。

構築イベントでは、自宅でデッキ(通常60枚)を構築し、それをトーナメントに持ち込む。

リミテッドイベントでは、トーナメントが始まってから新しいカードパックを開けて、その場でデッキ(通常40枚)を構築する。

リミテッドフォーマットは、マスターするのが難しい反面、カードを大量に持っていなくても不利にならないので、初心者プレイヤーには最適である。

 

それぞれのフォーマットには、ユニークでやりがいのある特徴がある。

そしてマスターするために必要なスキルも少しずつ異なる。

今日は「シールド」フォーマットに焦点を当ててみよう。

 

シールドデッキは、リミテッドフォーマットの中でも最も一般的なものの一つだ(ブースタードラフトもリミテッドフォーマットだが、これについては今後の記事で紹介する)。

6つのブースターパックを開封し、好きなだけ基本土地を追加し、40枚のデッキを構築するというシンプルなものだ。

シールドデッキは、マジックの基本的なコンセプトが最も明確に表現されているので、すべてのフォーマットの中で、スタート地点として最適である。

 

シールドデッキはどのセットでもプレイすることができ、今日取り上げる内容は、過去と未来のどのシールドフォーマットにも適用することができる。

しかし、(※訳注:掲載当時2014年)今週末に開催されるプレリリースを記念して、「タルキール覇王譚」に焦点を当てたフォーマットについて説明する。

HOW SEALED DECK COMPARES TO OTHER FORMATS 他のフォーマットとシールドの比較

ブースターパック6個というのは、決して多いとは言えない。

すべてのプレイヤーが限られたリソースしか持っていないため、全体的なパワーレベルが低いフォーマットとなっている。

大まかな戦略は考えていても、特定の種類のカードが十分に手に入らないため、集中したデッキを組むことはできない。

その代わりに、脅威と答えをバランスよく組み合わせたデッキを目指してほしい。

 

シールドデッキのゲームは長くなることが多い。

6~7ターン目で終わることはほとんどなく、15~20ターン目まで続くこともある。

つまり、注意していないと、序盤の手札7枚をあっという間に使ってしまい、ゲームの大部分を1ターンに1枚のドローに翻弄されることになる。

 

シールドデッキでは、このような長いゲームを計画し、いくつかの一般的な落とし穴を避けるようにする。

MANA IN SEALED DECK シールドデッキのマナ事情

シールドデッキでは、マナが最優先されるべきである。

信頼できるマナベースバランスのとれたマナカーブを作ることが戦いの半分を占めている

もしあなたが、マナベースをうまく作り上げる方法について再度学びたい場合は、こちらの記事をご覧頂きたい。

【MTG上達】Reid Duke - LEVEL ONE 翻訳と要約 「The Basics of Mana」マナの超基本【LEVEL ONE翻訳】The Basics 02

なお、その記事では2色デッキを強く推奨している。

シールドデッキでは、3色以上のデッキではマナの引き方がぎこちなくなりがちなので、一般的には2色にこだわるのがベストだ。

しかし、タルキール覇王譚は多色カードに重点を置いたセットであるため、特殊なケースと言えるだろう。

タルキール覇王譚のシールドデッキでは、マナが特別な課題となる。

 

ありがたいことに、このセットには3色のマナ基盤の要求を満たすためのツールがいくつか用意されている。

 

シールドデッキには、基本的な土地をいくつでも加えることがでるが、ブースターパックに入っている基本的でない土地には制限がある。

複数の色のマナを生み出す土地は非常に価値があり、パックを開けたときにどの基本でない土地を持っているかを確認することは、非常に良いスタート地点となる。

 

例えば、白・黒・緑(アブザンの色)でデッキを組みたいとする。

呪文を唱えるのに、6枚の平原、6枚の森、6枚の沼に頼らなければならないとしたら、あなたのデッキはあまり信頼できないだろう。あるゲームでは平地が1枚も引けず、あるゲームでは森が1枚も引けず、あるゲームでは沼が1枚も引けないことが起こりうる。

しかし、3つの基本土地の代わりに、《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》、《磨かれたやせ地/Scoured Barrens》、《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》を使うことができれば、3色すべてのマナの供給源が増え、デッキの信頼性が少し高まる。

 

また、2色を中心としたデッキにして、3色目を強力な多色カードのためタッチするという手法もある。

例えば、白と緑を中心としたデッキに、黒を少しだけ入れる、という具合である。

こうすることで、より多くの平原や森を使うことができるし、黒マナをすぐに引き出せないことによるマイナスの影響を減らすことができる(黒マナに依存するカードが少なくなるため)。

 

シールドデッキのゲームの一部は、どちらかのプレイヤーのマナの引き方が悪いかどうかで決まる、という悲しい事実がある。

いくら良いカードを持っていても、それを使うことができなければ意味がないのだ。

信頼性の高いマナベースでデッキを構築すれば、マナドローで負けるゲームの数を最小限に抑えることができる。

バランスの取れたマナカーブの(軽いクリーチャーが十分にある)デッキを構築すれば、序盤の土地供給に躓いた相手を咎められるゲームの数を最大限に増やすことができる。

BOMBS IN SEALED DECK シールドデッキのボム

片方のプレイヤーが厄介なマナドローをしたことで、ゲームが決まることもある。

しかし、そこから先のゲームでは、もう1つ明確な方法でゲームを決定することができる。

それは、片方のプレイヤーが回答のない「ボム」を持ち合わせている場合だ。

 

ボムとは、リミテッド・フォーマットで使われる言葉で、それだけでゲームの結果を左右するような強力なカードのことである。

 

マナドローがうまくいかなかったときのように、ボムに負けると悔しい思いをすることがある。

しかし、信頼できるマナベースを構築するのと同様に、ボムに勝つためにできることがある。

 

まずは、自分が持っている爆弾カードをできるだけ多く使うことだ。

パックを開封したときに、特にレアリティの高いカードに注目してほしい。

ゲームに与える影響が大きいレアカードは、シールドデッキで大きなアドバンテージになるので、(※訳注:色をタッチするなどして)わざわざそれを使ってプレイする価値がある。

 

2つ目は、ボムに対する回答をできるだけ多く用意することである。

 

シールドでは、ボム以外にも、除去呪文は最高のカードの一つである。

相手のボムに対する答えを持っているかどうかが、勝敗の分かれ目になることもある。

デッキにできるだけ多くの除去呪文を入れるだけでなく、ゲームプレイ中に除去呪文を我慢して使うことも必要だ。

相手の《マルドゥの頭蓋狩り/Mardu Skullhunter》で除去呪文を無駄にして、ゲームの後半で《死滅都市の悪鬼/Necropolis Fiend》に負けてしまうのは残念なことである。

PLAYING LONG GAMES ロングゲームをプレイする

誰かがマナ事故でゲームが決まることもあれば、答えのないボムで決まることもある。

しかし、両プレイヤーがこれらの危険な落とし穴を避けることができれば、シールドデッキのゲームは長く続くことだろう。

 

たまに、片方のプレイヤーが強力なクリーチャーを見事に引き当てて、圧勝することもある。

しかし、たった6個のブースターパックでは、強力なデッキや集中力のあるデッキを作るのは難しいことを覚えておいてほしい。

それよりも可能性が高いのは、双方のプレイヤーが同程度のパワーレベルのクリーチャーを展開し、盤面が詰まってどちらのプレイヤーも有益な攻撃ができなくなることだ。

これを「クリーチャー・ストール(盤面の膠着)」と呼ぶ。

 

クリーチャー・ストールはシールドデッキではよくあることなので、この膠着状態を打破するためのプランを用意することが重要だ。

 

可能な限り、カード・アドバンテージ(テクニカル・カード・アドバンテージまたは質的なカード・アドバンテージ)を獲得する方法を探す。

余分なカードを引いたり、インパクトのあるカードを集中的に使うことで、引き分けになったゲームを有利に進めることができる。

 

クリーチャー・ストールを打開する2つ目の方法は、飛行を持っていたり、その他の方法でブロックされない状態のクリーチャーを用意することだ。

シールドデッキでは、回避クリーチャーの価値が急上昇する

 

どちらのプレイヤーもクリーチャー・ストールを破ることができなかった場合、ゲームはマナ・フラッド(一方のプレイヤーが土地を引きすぎた状態)で決まるかもしれない。

望む以上に土地を引き始めたときは不運に感じるかもしれないが、これは長く続くゲームには避けられないことであり、シールドデッキでは非常によくあることなので注意してほしい。

 

まず、マナベースとマナカーブを慎重に構築し、次にカードアドバンテージとインパクトの強いカードをできるだけ多くデッキに入れることで、マナフラッドの可能性を最小限に抑えることができる。

最後に、マナフラ受けを探すことができる。

「長久」を持つカードはマナフラ受けとなる。

HIGH-IMPACT CARDS 影響のでかいカード

何度も言うようだが、インパクトのあるカードというものがある。

シールドデッキの長時間のゲームでは、手札の7枚をすぐに使い切ってしまい、デッキの上からプレイすることになってしまいがちだ。

このようなゲームでは、1枚1枚のカードの効果を最大限に引き出すことが最も重要となる。

 

デッキを機能させるためには十分な数の土地が必要であり、ゲーム序盤で圧倒されないためにはバランスのとれたマナカーブが必要であることを覚えておいてほしい。

これらのことを念頭に置きながら、インパクトのあるカードを最大限に増やすためのテクニックをご紹介したい。

 

まず、コストが軽いカードを使いすぎないことだ。

軽いカードは重いカードに比べてカードパワーが低い(インパクトが低い)のが一般的である。

そのため、一般的には価値が低く、クリーチャー・ストールでデッキの一番上から引くことにもメリットがない。

オーバーランしない程度に軽いクリーチャーをプレイしてから、ゲーム後半に集中しよう。

デッキやフォーマットにもよるが、通常、シールドデッキでは1~2マナのクリーチャーを5~6枚以上必要としないだろう。

 

次に、十分な数のクリーチャーを用意することだ。

シールドデッキでは、除去呪文は素晴らしいものであり、手に入るだけの数をプレイすべきである。

しかし、できるだけ多くのクリーチャーを用意する必要がある(14~19枚が理想的だろう)。

クリーチャーや除去呪文ではないカードは、ほとんど使わないでプレイするべきだ。

もしカードが脅威ではなく、脅威に直接対応していないのであれば、シールドデッキでプレイするためには、何かとても特別なことをしなければならない。

THE PROCESS: BUILDING YOUR DECK デッキを構築する

おさらいすると、シールドデッキに求められるものは以下の通りとなる。

  • 信頼できるマナベース
  • バランスのとれたマナカーブ
  • できるだけ多くのベストカード(特にボム)を使用する
  • できるだけ多くの除去呪文とボムへの回答
  • 長期戦に勝つ方法と膠着を打破する方法(カード・アドバンテージ、回避クリーチャー、インパクトの強いカード)
  • マナフラッドへの対応力
  • クリーチャーを多く、ノンクリーチャー、非除去カードを少なく

 

これらのことをすべて知っていても、実際にデッキを構築するプロセスは困難なものだ。

初めて6つのブースターパックを開けたときは、圧倒されるかもしれない。

どこから手をつけていいのか、わからなくなってしまうかもしれない。

 

シールドデッキの構築には、必ずしも「ベスト」なプロセスがあるわけではないが、ある種のプロセスを持つことは重要だ。

そうでなければ、多くの時間を無駄にしたり、ベストな選択肢を絞ることができないかもしれない。

そこで、少しでも迷っている方のために、「タルキール覇王譚プレリリース」でパックを開封する際に、私が個人的に行っていることを以下に説明しよう。

 

まず、6つのパックをすべて開けて、カードを分類する。

5色に分けて、多色カードを5つの(訳注:友好2色とその両方の対抗1色による3色の組み合わせのこと。具体的には以下の5つ。通称としても以下5つの呼び名が定着している)に分ける。

  • アブザン(訳注:白黒緑)
  • ジェスカイ(訳注:白青赤)
  • スゥルタイ(訳注:青黒緑)
  • マルドゥ(訳注:白黒赤)
  • ティムール(訳注:青赤緑)

である。

 

次に、基本的でない土地を見る。

すぐに、マナの信頼性が低い特定の色の組み合わせを除外することができる。

もし特定の組み合わせで多くのマナを確保できるなら、その組み合わせに惹かれるだろう。

 

3つ目は、自分の最も強力なカードが何かを測ることである。

私のレアカードは何か?

どのカードがボムなのか?

強いアンコモンや除去呪文はどうか?

 

4つ目は、プレイするのが楽しみではないカードを選別する。

これには、ノンクリーチャー、ノン除去カードの大部分と、インパクトの弱いクリーチャーの一部が含まれる。

デッキのカードが足りなくなったら、後でこの山を見直すことができる。

 

この時点で、私の頭の中にはたくさんの情報が入っていて、いくつかのことが目に留まるようになっている。

色の決め手は?

ボムはどこにあるのか?

どの色のカードが充実しているか?

使えなさそうな色は何色か?

 

ここからは、実際にデッキを見ていく作業だ。

カードを整理してみて、目につく色の組み合わせがあれば、その組み合わせから始める。

そうでなければ、適当に選んでも構わない(結局、どこかから始めなければならないのだから)。

 

例えば、アブザンのデッキを作ったとする。

ここで、私の基準リスト(上記の「シールドデッキに求めるもの」)を見て、そのデッキがどのように気に入ったかを確認する。

マナカーブはどうだろう?

明らかな弱点はないか?

アブザンのデッキに良い印象を持ったら、気になる他の色の組み合わせにもこのプロセスを繰り返す。

 

シールドデッキを構築するためには、時間をフルに使うことをお勧めする。

 

これがシールドデッキである。

コレクションを持っていなくてもプレイできるし、マジックの基本を完璧に伝えることができるので、新しいプレイヤーの出発点として最適なのだ。

シールドをプレイすることで、非常に早く上達することができる。

自分が初心者でも、知り合いがマジックを始めたばかりでも、あるいは自分のスキルを磨きたいと思っている人でも、ぜひ「プレリリースイベント」に参加してみてほしい。

私もきっと参加するだろう。


絆リス

訳はここまで!(プレビューパートは割愛してます!)

おわりに

ということでLEVEL ONE リミテッド講義の1回目「SEALED DECK」について要約・翻訳をしてみた。

プレリリースイベントでもおなじみのシールドフォーマットの基礎的な内容は必ず役に立つはず。

最近はアリーナオープンの種目になることもあるので、是非基本を抑えてチャレンジしたいところ。

LEVEL ONEの翻訳記事一覧はこちら

 

いやはや、往年の記事を読むのも勉強になるものである

筆者

絆リス

勉強になる!
そして紙で遊べ!

トスキ

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