このシリーズは、世界初のトレーディングカードゲームであるマジック・ザ・ギャザリング(MTG)のアートやフレイバーに無理やりメタルを紐付けて強引にオススメ曲を紹介する記事群である。

緻密な世界観と魅力的なアートをベースとした圧倒的なフレイバーを持ったMTGを、より豊潤にしうる音楽であるメタル・ハードロックの数々を紹介していければと思う次第である。
これを読んでいただいたマジックプレイヤーが気に入ったメタルを見つけだすきっかけとなれば望外である。
今回紹介するのは、Cradle of Filth「Heartbreak And Seance」である。
5CニヴとCradle of Filth「Heartbreak And Seance」
とんでもないマナベースのデッキが成り立っている模様 5Cニヴ
モダン環境にて、しばしば活躍しているデッキのひとつに5Cニヴがある。

灯争大戦にて登場した《ニヴ=ミゼット再誕》をキーカードとした、まさかの5色デッキである。

マルチカラーの強カードもりもりで序盤を捌きつつ5マナに伸ばしニヴ降臨、そして豪快すぎる効果で大量ドローをして押し切る感じである。

それが結構いい成績を収めていたりするのだから面白いものである。
執筆時点(2020/04のイコリア発売後)での構成としては、《レンと六番》、《時を解す者、テフェリー》《暗殺者の戦利品》《稲妻のらせん》といったおなじみの強カードに加え、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》も加入し定着した模様。






そして昨今幅をきかせすぎな相棒だが、その枠には《湧き出る源、ジェガンサ》が採用されるのも散見されている。


1枚は採用される《至高の評決》だったが、《湧き出る源、ジェガンサ》入の場合は《陽光の輝き》なんかで代用されているようである。


そしてプレインズウォーカー以外にはアクセスできる《白日の下に》も必須だろう。

さらにはこのむちゃくちゃなマナベースを支えているのが《アーカムの天測儀》である。


そんなデッキである。
それにしても、ボーラスにハートブレイクされたニヴを「降霊」、いやはやロマンあるデッキである。

これはもうCradle of Filth「Heartbreak And Seance」を聴くしかあるまい。

い、いや、しかし霊的な感じでウギンとやりとりしてたらしいし…。
参考
あなたの隣のプレインズウォーカー 第95回 ラヴニカの守護者、ニヴ=ミゼット晴れる屋


無理である。
あ、そういえばこの《ケイヤの手管》ってカード、5Cニヴではおなじみでこれまた便利なんですけどね、メインから墓地対策にもなるしインスタントだしで、今大暴れの相棒《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》に対抗しやすいんですよね。


そしてスピリット・トークン1体出せるからまさしく降霊術ですわ。

そんな感じで若月氏の背景世界に関する記事は非常にためになる。
フレイバーに重きを置くMTGプレイヤー諸君にとっては必修であろう。
ということでCradle of Filth「Heartbreak And Seance」を聴くべし。

どこから声出てるの状態を楽しむべし Cradle of Filth
Cradle of Filthはイギリスのエクストリームメタルバンドである。
驚異的な声の持ち主であるダニ・フィルスを中心としたバンドであり、孤高の美学を持ち合わせた激しい曲の数々はキャッチーでもある。
ということでまずは「Heartbreak And Seance」を聴いていただきたい。

まじで吹雪のような声である。このダニの超高音なデスヴォイスは稀有なものであろう。
余談だが筆者は2017年のLOUD PARKにて一度Cradle of Filthのライブを鑑賞しているのだが、そのデスヴォイスを発するときは、目のあたりの高い位置にマイクを上げていたのが印象的であった。

ちなみに曲の中身に関して、第一次世界大戦以前にあった英国での心霊ブームをテーマにしているのだとか。

それはこの際よいだろう。

とりあえずいい曲なので聴くべし!
おわりに
ということで5Cニヴ好きに(限らず)聴いていただきたいCradle of Filthを紹介させていただいた。
凄まじい声と激しくも美しい曲を堪能していただきたいばかりである。




