アミュレットタイタンはモダンホライゾン以後どう変化するのかと気になったため、情報を集めるべく英語記事を探してみた。
Matt Dilks氏というプレイヤーが新カードについてデッキに入りうる度合いを示しつつ、考察していたのでその記事を訳してみる。
絆リス
できれば原文も併せて確認いただければ幸いである。
目次
【MTG翻訳記事】モダンホライゾン後のアミュレットタイタン考察 Amulet Titan with Modern Horizons
ということで元記事(2019/06/21公開)はこちら。
参考 Amulet Titan with Modern HorizonsHIPSTERS OF THE COAST序文
統率者などの通常セット以外のセットは、時に直接レガシーとヴィンテージに新たな血を加えることになる。
いくつかは非常にインパクトがあったわけである。
例えば、《断片無き工作員/Shardless Agent》、《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》、《議会の採決/Council’s Judgment》が挙げられるであろう。
今回、初めてモダンに直接新たなカードが加わる。
我々はすでに、モダンホライゾンの投入により、メタゲームが進化するのを垣間見ている。
フォーマットがどのようになるかは一度にはわからないが、私が気に入っているアミュレットタイタンに新規に入りうる、そしてデッキをアップグレードしうるカードがいくつかある。
《呪詛呑み/Hexdrinker》《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》
入るかも度:★☆☆
基本的にこれらは、対象に取られない打点が必要なマッチアップに対して、同じ役割で入りうるカードである。
アミュレットタイタンは墓地を子安のは得意ではなく、《敏捷なマングース/Nimble Mongoose》の真価を発揮するのは難しい。
《呪詛呑み/Hexdrinker》はレベルアップするマナを持ちうるデッキにおいて活躍しうる。そしてアミュレットタイタンではそれが可能となる。
《否定の力/Force of Negation》の印刷により、コントロールデッキが幅を利かせた際には、こういったカードが入る可能性があると考えられる。
しかし、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》や《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》がこのポジションに居座る可能性が高いだろう。
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
入るかも度:★★☆
アーティファクトというのは強力なカードタイプの一つであろう。
さらに、《オパールのモックス/Mox Opal》デッキはアミュレットタイタン的には難しい対戦相手である。
我々は、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》がアミュレットタイタンに組み込まれているのをいくらか目撃しているわけだが、その常在型能力によりその数はかなり減ったようである。
召喚士の契約から、このカーンの能力に変わるクリーチャーへアクセスできるというのは本当に素晴らしいことである。
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》はアミュレットタイタンのツールボックスの一部としてかなり良いだろう。
《深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit》
入るかも度:★☆☆
《深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit》はわずか5マナで5体のクリーチャーとパワー11を用意する。
5マナというのはとても重要である。
というのも、《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》により3ターン目に5マナが出るのである。
そのため、4ターン目に原子のタイタンを出す前に強力な5マナがマナカーブのギャップを埋めるのである。
この枠には《スラーグ牙/Thragtusk》や《殴打頭蓋/Batterskull》が入っていたこともある。
最近では、このスロットで1ターンのギャップを埋めて、タイタンを3ターン目にプレイする方向になっている。
そして5マナ域をプレイするとしても、その役割は《スラーグ牙/Thragtusk》の方が向いているだろう。
《起源/Genesis》
入るかも度:☆☆☆
《深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit》と同じマナスロットである。
《起源/Genesis》の問題は、このデッキがクリーチャーを手札に持ってくるのは得意な反面、墓地に落とすのは得意ではないことだろう。
戦場でも効果を発揮すれば、あるいは、と言ったところである。
《胞子カエル/Spore Frog》
入るかも度:☆☆☆
モダンにおいて、純粋なダメージレースはあまり一般的とは言えないが、この《胞子カエル/Spore Frog》は召喚士の契約によりそれらをどうにかし得るカードだろう。
しかしながら、メタゲーム次第では活躍するだろうが、現時点では難しいと思われる。
《エラダムリーの呼び声/Eladamri’s Call》
入るかも度:★★☆
私は、《破滅の終焉/Finale of Devastation》がアミュレットタイタン においてプレイアブルだということを体感している。
《エラダムリーの呼び声/Eladamri’s Call》の利点は召喚士の契約やトレイリア西武と同様にコストを分割できることである。
主な欠点は白マナを要することであろう。
このデッキは緑と青以外にも5色全てにアクセスできるが、手放しで使えるほど安定はしにくい。
3色目以降に焦点を当てると多大なコストがかかるのだ。
私は最新のリストにおいて終焉を使わないようになったので、もしかしたら採用してみるかもしれない。
《育成泥炭地/Nurturing Peatland》《冠水樹林帯/Waterlogged Grove》
入るかも度:★★☆
今では、我々は新たに二つの緑がらみのキャノピーランドを使える。
地平線の梢は白濃いめのアミュレットタイタンでプレイされるのを見たことがある。
アミュレットタイタンのようなマナを食うデッキにおいて、ペインランドは痛い。
これらの土地が強力なのは疑いの余地がない。
特に、このデッキには《冠水樹林帯/Waterlogged Grove》が選択肢にあるということは非常に強力なオプションと言えるだろう。
《活性の力/Force of Vigor》
入るかも度:★★★
ラストがもっとも熱い1枚である。
《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》よりも大きな収穫だろう。
このカードはマナを払わずして《血染めの月/Blood Moon》をわることができるのだ!
しかも二つまで。
《血染めの月/Blood Moon》はアミュレットタイタンに対して単一で対抗し得る最高のカードであり、それに対して基本森を引かずに対処できるというのは素晴らしい。
それだけではなく、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》や《罠の橋/Ensnaring Bridge》のような致命的なアーティファクトにも触れてしまう。
環境初期において、アミュレットには使われるカードになるだろう。
おわりに
ということでモダンホライゾンの新カードがアミュレットタイタンに入りうるのか?という記事の翻訳であった。
《活性の力/Force of Vigor》は確かに面倒な置物をマナなしで割りに行けるのでかなり良さげに見える。
置物(血染めの月や減衰球)は総じてマナを縛りがちなことを考えると、一長一短だろう。
余談だが、この翻訳元の文章を書いたMatt Dilks氏は、筆者が好んで使っているモダンデッキドルイドコンボもプレイするようである。
The version of the Devoted Druid deck I’ve been messing with thanks to my sponsor @Mana_Traders for the cards and collaborator @EdgarMTG for the initial list. Some pretty insane draws with protection from Giver of Runes. pic.twitter.com/v03UfGFlKk
— Matt Dilks (@MattDilks) 2019年6月14日
カンパニー好きだったので微妙な気持ちではあるが、現環境はやはりコンボ特化型が強いと思われる。
いやはや、それにしてもモダンホライゾン環境、変遷が楽しみである。