筆者
モダンのドルイドコンボを長らく使用している筆者だが、最近のドルイドコンボのリストを眺めていると中には石鍛治の神秘家を採用しているリストもちらほらと見かける。
今回、ちょいちょいチェックしている英語のMTGサイトにて緑白の石鍛治入りドルイドコンボのリストとその解説記事が掲載されていたので、翻訳しつつ紹介したい。
参考 GW DruidBlade PrimerCard Knock Life絆リス
著者はプロプレイヤーMickey Humphries氏である。
氏はドルイドコンボの熟練プレイヤーであると言う。
と言うことで以下訳である。
【MTG翻訳】緑白ドルイドブレードの検討
GW DruidBlade Primer
Posted on September 20, 2019 by Mickey Humphries
序文
こんにちは、わたしはMickey Humphries、Team Solitary Proのメンバーだ。
私はドルイドコンボがモダンに出てきてからずっと使用してきた(集合した中隊とシルヴォクののけ者、メリーラコンボさらに長くプレイしていた)。
最近ではダラスのSCGオープンで11位フィニッシュを今回紹介する「GWドルイドブレード」で達成した。
これは石鍛治の神秘家パッケージを含むドルイドコンボデッキの新しいバージョンである。
最初のドルイドブレードのリスト
Creatures (27)
1 Walking Ballista
2 Birds of Paradise
4 Devoted Druid
1 Eternal Witness
4 Giver of Runes
1 Knight of Autumn
4 Noble Hierarch
4 Stoneforge Mystic
1 Tireless Tracker
4 Vizier of Remedies
1 Shalai, Voice of Plenty
Artifacts (4)
1 Batterskull
1 Lightning Greaves
1 Sword of Fire and Ice
1 Viridian Longbow
Spells (8)
4 Eladamri’s Call
4 Finale of Devastation
Lands (21)
1 Dryad Arbor
2 Forest
1 Plains
1 Gavony Township
4 Horizon Canopy
4 Razorverge Thicket
2 Temple Garden
2 Verdant Catacombs
4 Windswept Heath
Sideboard (15)
3 Damping Sphere
1 Ethersworn Canonist
2 Burrenton Forge-Tender
2 Collector Ouphe
2 Knight of Autumn
1 Tireless Tracker
3 Path to Exile
1 Thrun, the Last Troll
かなりの量のテスト(およそ200リーグ)とSCGオープンでのスイス15ラウンドの後、GWドルイドブレードデッキに対する私の姿勢は、非常に強力であり、近いうちにモダン環境において対処される側になる可能性があると感じた。
私の経験から、このデッキの3ターンキル率は33%であろう。
ターン4の勝率はさらに高くなる。
ドルイドブレードには、ゲームをすぐに終了するスピーディなコンボと、フォーマットにおけるジャンドデッキを粉砕する驚くべき能力がある。
石鍛治の神秘家は、アーキタイプに指数関数的な回復力と一貫性を追加した。
石鍛治の神秘家でグラインドするのは非常に現実的であるが、献身のドルイドと療治の侍臣のコンボ下において、ヴィリジアンの長弓をサーチすることで無限ダメージを入れられるようになる。
コンボが成立していなくても、長弓は歩行バリスタのように除去として機能するため、感染のようなデッキに効く。
稲妻のすね当ては装備品パッケージにユニークな機能を与える。
装備に対してインスタントで介入しない限りキャストされたターンでドルイドをアクティブにして除去から保護するのだ。
豊潤の声、シャライはすね当てをうまく活用できるクリーチャーである。
相手からの除去スペルやプレイヤーを対象にとることで勝負を決めるデッキをソフトロックする(ヴァラクート、ぶどう弾)。
一般的に、このアーキタイプはしばしば過剰なマナでそれ自身をサーチできるが、他の石鍛治デッキにおいてはマナコストがかかりすぎる装備スペルを利用して、ハードキャストして装備することができる。
さらに、殴打頭蓋、火と氷の剣、または光と影の剣のもたらすアドバンテージとライフゲインは、コントロールとジャンドとのロングゲームを戦うクリーチャーデッキには非常に魅力。
またライフを直接攻めつつコンボを妨害してくるバーンにも有効である。
変更したドルイドブレードのリスト
最近いくつかの変更を行い、次の75枚になった。
Creatures (27)
1 Walking Ballista
4 Giver of Runes
1 Birds of Paradise
4 Devoted Druid
4 Vizier of Remedies
1 Eternal Witness
1 Shalai, Voice of Plenty
4 Stoneforge Mystic
4 Noble Hierarch
1 Vesperlark
1 Knight of Autumn
1 Fiend Hunter
Spells (8)
4 Eladamri’s Call
4 Finale of Devastation
Artifacts (4)
1 Batterskull
1 Sword of Light and Shadow
1 Lightning Greaves
1 Viridian Longbow
Lands (21)
1 Dryad Arbor
4 Razorverge Thicket
2 Plains
2 Forest
2 Temple Garden
4 Horizon Canopy
4 Windswept Heath
2 Verdant Catacombs
Sideboard (15)
3 Path to Exile
1 Collector Ouphe
1 Reveillark
1 Knight of Autumn
3 Damping Sphere
3 Veil of Summer
1 Phyrexian Revoker
2 Burrenton Forge-Tender
強調しておきたい変更点は2つ。
夕暮れヒバリと光と陰の剣への切り替えである。




ヒバリは5枚目のドルイドであり、コンボピースではない場合に興味深い相互作用を可能にする。
石鍛治、ルーンの与え手、ドルイド、および悪鬼の狩人を場に戻せるため多くのユーティリティと成り得る。
オープンの前に十分なテストができていなかった(20〜30リーグほどだった)ため、私は最初のリストを持っていった。結果としてそれは間違っていたようである。
火と氷の剣は多くの理由からデッキに適していない。
コンボは常にプランAである。火と氷の剣はそれを直接的に助けない。
また光と影の剣のプロテクションの方が有効ということもある。
さらに光と影の剣は夕暮れヒバリ、目覚ましヒバリをループさせることでコントロールやジャンドと戦う術をもたらすのだ。
ドルイドブレードのサイドボーディング
ウルザソプター
ゲーム1はコンボ達成を狙いつつ、相手が発明品の唸りから真髄の針をサーチするプランを取ってくることを意識しなければならない。
秋の騎士で倒すことができることをよく確認すべし。
針と溶接の壺の組み合わせがいち早く揃ってしまうとゲームが終わってしまう。
サイドボード後、ゲームは遅くなるだろう。
相手は除去スペルとともに複合的な手段でコンボに干渉してくるため備える必要がある。
In
- 1 Phyrexian Revoker
- 1 Collector Ouphe
- 1 Reveillark
- 3 Path to Exile
- 1 Veil of Summer
- 1 Knight of Autumn
Out
- 1 Batterskull
- 3 Stoneforge Mystic
- 1 Sword of Light and Shadow
- 2 Finale of Devastation
- 1 Viridian Longbow
バーン
バーンとのゲームでは、脅威を提示し、それに対する除去があるかを調べていく事になる。
そうすることで通常プレイヤーのライフに向けられるべきリソースの一部を流用することになるため、それを継続する必要があるのだ。
そしてシャライとすね当てのコンボを組み合わせる方法を見つけるべし。
サイドボード後、バーン側は粉々を持ってくることがあるので装備の呪文にあまり頼るべきではないかもしれない。
In
- 1 Knight of Autumn
- 1 Path
- 2 Burrenton Forge-Tender
Out
- 2 Finale
- 1 Longbow
- 1 Eternal Witness
ジャンド
これらのゲームは非常に楽しいものとなる。
ドライアドの東屋がヴェールのリリアナの-2能力に対するクリーチャー保護の役割を果たすことを覚えておき、フェッチを検討すること。
こちらの脅威を出し惜しむべきではない。
光と影の剣を悪用するプランがあるため、最初に石鍛治で持ってくるのは殴打頭蓋か稲妻のすね当てにすべきだろう。
剣を暗殺者の戦利品や突然の衰微で割られてしまうと敗色が濃厚になってしまう。
すね当てシャライはこのマッチアップにおいて重要である。
In
- 3 Veil of Summer
- 3 Path to Exile
- 1 Reveillark
- 1 Phyrexian Revoker
Out
- 2 Noble Hierarch
- 1 Knight of Autumn
- 2 Vizier of Remedies
- 2 Finale of Devastation
- 1 Longbow
トロン
このマッチアップはとてもシンプルになる。
ヘイトカードを2ターン目におくか、献身のドルイドをキャストする。
これができない場合はマリガンである。
ターン3での勝ちに、より一貫性があるため、この対戦では積極的にマリガンする必要がある。
In
- 3 Damping Sphere
- 1 Collector Ouphe
- 1 Phryexian Revoker
- 1 Knight of Autumn
Out
- 1 Batterskull
- 1 Sword of Light and Shadow
- 1 Stoneforge Mystic
- 1 Giver of Runes
- 1 Fiend Hunter
- 1 Vesperlark
人間
このマッチアップでは、サイドボード後でも相手の干渉はさほどないので良いマッチアップとなる。
多くはコンボで勝つことになる。
カマキリの乗り手にやられることをケアするより、翻弄する魔道士にコンボパーツを締め出されることに注意すべきである。
ゲーム1では反射魔道士、拘留代理人に気をつけるべし。
In
- 3 Path to Exile
- 1 Veil of Summer
- 1 Knight of Autumn
Out
- 1 Finale of Devastation
- 1 Eladamri’s Call
- 1 Eternal Witness
- 1 Lightning Greaves
- 1 Noble Hierarch
青白ストーンブレード
これらのデッキはいくつかのバリエーションがあるため、サイドボーディングはそれらに対してそれぞれ異なることになる。
全体として、多くの人が想像するより拮抗している。
ゲームは延々と続きうるので、速やかにプレイすべきだろう。
ドライアドの東屋はここでも光る。
この場合、貴族の教主を持っていることを仮定するが、相手のジェイスが-1の能力を使用した後にフェッチすることで、ジェイスを倒せるのだ。
基本出ない土地を積極的にフェッチしておこう。
In
- 3 Veil of Summer
- 2 Path to Exile
- 1 Reveillark
- 1 Phyrexian Revoker
Out
- 2 Finale of Devastation
- 2 Eladamri’s Call
- 1 Fiend Hunter
- 1 Knight of Autumn
- 1 Birds of Paradise
死の影系
このデッキのバリエーションはグリクシスかマルドゥがほとんどである。
グリクシスは非常によろしくないマッチアップとなる。最悪とも言える。
一方マルドゥは非常に良い。
このバージョンはかなり遅いのである。光と影の剣はマルドゥに対して毎回勝利をもたらす。
これらのマッチアップにおける鍵は、スマートにプレイし、トップデックをうまくプレイすることにある。
In
- 3 Path to Exile
- 3 Veil of Summer
- 1 Reveillark
Out
- 2 Finale of Devastation
- 1 Knight of Autumn
- 1 Viridian Longbow
- 2 Vizier of Remedies
- 1 Eladamri’s Call
ドレッジ
こちらはドレッジよりも速い。そしてドレッジ側は1、2枚の燃焼が入っているに過ぎない。
コンボで勝つことを改めて念頭におくべきだろう。
ルーンの与え手を出すことでドルイドを守れる。
多くの場合、この対戦では4ターンキルで十分である。
In
- 3 Path to Exile
Out
- 1 Knight of Autumn
- 1 Vesperlark
- 1 Sword of Light and Shadow
おわりに
ドルイドブレードなる新たなドルイドコンボデッキについての記事を訳してみた。
すね当てや長弓をサーチできる石鍛治とドルイドコンボの親和性は納得のいくところである。
そしてヒバリを用いたギミックなどはなかなか興味深い。
レガシーのマーベリックを組んだ関係でパーツが微妙にあるため、是非組んでみたいと考えている次第である。
いやはや、それにしてもモダン、面白いものである。