7月19日に行われたLeaving a Leacy Open IVなる大会にて稲妻、タルモゴイフ、そして野生のナカティルを4積みしたデッキが勝ったそうな。
絆リス
どうやらベースはMaverickのようだが、意図を持ってZooを選択しているようである。
ということでGreen Sun’s Zenithのインタビュー記事を訳してみた。
参考 Leaving a Legacy Open Winner: Punishing Zoo with Meritt ElmasriGreen Sun's Zenithこれまたやむなし。
ということで以下訳である。
目次
【MTGレガシー】Meritt Elmasri氏のPunishing Zooに迫る
Meritt Elmasri氏のPunishing Zooのデッキリスト
参考 Leaving a Legacy Open IV @ Gaming Etc.#1 Punishing Zoo - Meritt ElmasriMTGTOP823 LANDS
1 Dryad Arbor
1 Forest
3 Grove of the Burnwillows
1 Karakas
1 Plains
2 Plateau
2 Savannah
2 Taiga
2 Wasteland
4 Windswept Heath
4 Wooded Foothills
19 CREATURES
1 Gaddock Teeg
4 Knight of the Reliquary
4 Noble Hierarch
1 Qasali Pridemage
1 Scavenging Ooze
4 Tarmogoyf
4 Wild Nacatl
16 INSTANTS and SORC.
4 Green Sun’s Zenith
4 Lightning Bolt
4 Punishing Fire
4 Swords to Plowshares
2 OTHER SPELLS
2 Sylvan Library
SIDEBOARD
2 Choke
1 Collector Ouphe
1 Gaddock Teeg
1 Garruk Relentless
2 Knight of Autumn
2 Red Elemental Blast
3 Surgical Extraction
2 Thalia, Guardian of Thraben
1 Wrenn and Six
Meritt Elmasri氏の来歴
※訳注:ここは要約してお届けする。
- 2001年に初めてマジックに触れた。
- 2011年に本格的に取り組み出す。
- 2014年にレガシー本格参入。
- 2019年フロリダ・ジャクソンビルに移る。
- お気に入りはパニッシングマーベリック。
デッキ選択について
なぜZooなの? 大会までにどれくらいテストした?
当初はマーベリックをプレイする予定だった。
しかしながら、戦慄衆の秘技術師、レンと六番、疫病を仕組むものに対抗してプレイするのは面白くなさそうである。
そこで代わりにZooを使用することにしたのだ。
上記のカード達に対して堅牢になると判断したからである。
大会前にあまりテストはしていなかったが、地元の友人と数回だけゲームをしていた。
また数年前から同様のZooはプレイしていたのだ。
レンと六番をサイドにのみ入れた理由
最近のレガシーにはレンが跋扈している。なぜサイドに1枚入れるのみなの?
正直なところ、どのようにレンと六番をZooに組み込むべきかわからなかったのだ。
デッキ全体を調整する必要がある可能性がある。それをテストしていないのだが、少なくとも1つはサイドボードに入れるべきだとは思う。
紅蓮の達人チャンドラはしばしば私のサイドボードに登場していたりした。レンと六番は明確にアップグレードと言える。
この大会ではメインデッキの変更方法を見出せていなかったため、経験のある形で臨むことにしたのだ。
当たりたくないデッキと当たりたいデッキ
トーナメントで当たりたくないデッキと当たりたいデッキは?
当たりたくないデッキ
- 奇跡
- ゴブリン
- ボンバーマン
- バーン
- 土地単
- ターボデプス
- リアニメイト
- エルフ
当たりたいデッキ
- URデルバー
- RUGデルバー
- BUG
- グリコン
- 石鍛治
- デスタク
戦績
Round 1: Eldrazi Post – W (2-0)
Round 2: UR Delver – W (2-1)
Round 3: Eldrazi Post – W (2-1)
Round 4: UW Delver – W (2-0)
Round 5: 4c Delver – L (0-2)
Round 6: Miracles – W (2-1)
Round 7: ID
Quarterfinal: Manaless Dredge – W (2-0)
Semifinal: RUG Delver – W (2-0)
Final: 4c Delver – W (2-0)
大会後にデッキに変更を加えるとしたら
デッキに変更を加えるとしたら何?
レンと六番をより良く取り入れるためには、デッキを確実に再評価する必要がある。
これにより罰する火が入らなくなる可能性もある。
そうでなければ、メタが大きく変わらない限りは変更しないだろう。
Zooの優位な点
なぜマーベリックではなくZooなの? Zooの利点は?
基本的に、パニッシングZooはマーベリックよりもフェアな青いデッキに対して優れているが、マーベリックは他のほぼ全てのマッチアップでZooと同等かそれ以上である。
たくさんのデルバー、グリクシス、BUG、石鍛治デッキがいると予想するならパニッシングZooをプレイすることを検討すべきだろう。
Zooは合理化されており、積極的なデッキであるため、上記のデッキに対してマーベリックよりも優れている。
クリーチャーは単体で優れており、相手にプレッシャーをかけ、相手のカードと効率的に交換をし、ほとんどの相手のクリーチャーよりも大きい。
こちらの除去は、ほぼ全てのクリーチャーを処理でき、最後の一押しにも使える。
カードは均質で多くのカードを交換できる。
また脅威を展開し、敵の脅威やブロッカーを除去するという同じゲームプランを一貫して実行できるのだ。
マーベリックはツールボックスに重点を置いているため、異種のカード品質を備えている。
そのカードの多くは相乗効果に基づいているため、ここに協力でも脅威となり得ないこともある。
また、マーベリックはすぐに勝つことができず、最適に機能するためには多くのまなが必要である。
これらの要因より、マーベリックはゲームの状態を圧縮することを目的としたデルバーデッキと、強力にエンドゲームへと持っていける青のミッドレンジの両方と戦うことができるのだ。
レガシーにおけるZooの行方
レガシーZooはどこへ行こうとしている?
正直なところ、それほど遠くではない。
現実には、それだけでOKなデッキであり、7ラウンドのレガシーイベントに勝つことができる。
人々がデッキを手に入れたかどうか、さらに結果を出すことができるかどうかを見るのは興味深いでしょう。
もしそうなら、私はとても嬉しい。
今回の結果は、2019年にZooで7ラウンドのイベントで勝つことができるということを示せただろう。
多くのプレイヤーはそうは思っていなかったはずである。
入れたかったけど入らなかったカード
入れたかったけど入らなかったカードはある?
不屈の追跡者はサイドボードに入れたかったが、終末に対してより回復力があるため、代わりに情け知らずのガラクをプレイすることにした。
新しいドムリについて
新たなドムリこと「ボーラスの壊乱者、ドムリ」はどう思う?
レガシーのZooでテストに値する?
ボーラスの壊乱者、ドムリはクールなカードと言える。
おそらく、デルバーデッキに対しては優れているが、このタイプの非クリーチャーパーマネントを輝かせたいマッチアップである奇跡とグリコンに対しては、あまりうまく使えないだろう。
カウンターされないクリーチャーは素晴らしいが、これらの対戦では2対1交換が行われうる。
ボーラスの壊乱者、ドムリはそこに対してうまく噛み合わないだろう。
ナカティルについて
なぜ野生のナカティルなの? 1ターン目の3/3はレガシーにおいて十分なプレッシャーになり得る?
なぜデルバーかと言えば、1マナパワー3飛行という効率性からである。
そしてデルバーには回避能力があるわけだが、Plateauではなく渦巻く知識をプレイする違いはあるが、2枚のカードの背後にある原理は同じである。
インタビュアーによる結言
※訳注:Meritt氏へのインタビューを行った人物による結言となる。
ローグデッキが週末の大規模なレガシートーナメントで優勝したことを知るのはいつも新鮮である。
私が最近それを感じたのはLaL Openにおいて買っていたレガシーZooを見た時であった。とても嬉しかった。
昨今のレガシーにおいて、古いアーキタイプやカードのテストをやめるプレイヤーが多すぎると思うわけだが、彼らは「不十分だ」と信じてしまっているのだろう。
テストをしまくってもらいたいものである。
時間を割いて私の質問に答えてくれたMeritt、質問を送ってくれた人たち、そして素晴らしいイベントであるLeaving a Legacyのクルーに感謝したい。
Merittのように、これがZooを次なる段階に押し上げるとは思わないが、それが一部のプレイヤーに野生のナカティルのホコリを払って、プレイするきっかけになればと願っている。
※訳終わり
おわりに
ということで訳は終了である。
珍しいデッキだが、論理的な選択理由が整然と示されていた。
時には昔のカードに向き合ってみることが新たなデッキ構築に繋がることだろう。
いやはや、それにしてもレガシーのZoo、面白そうである。